読んだマンガ紹介 ~金色のガッシュ!!編~

最近読んだマンガを気ままに紹介します.

 

今回紹介するマンガは「金色のガッシュ!!」です.

 

ネタバレもしていくので読む予定のある方はご注意を.

それではスタート!

 

金色のガッシュ!!

 

ãéè²ã®ã¬ãã·ã¥ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

金色のガッシュ!!は雷句誠先生による作品で,2001年より週刊少年サンデーで連載

されていました.アニメ化や映画化,最近では文庫版やブラウザゲーム化などその人気はとどまることを知りません.単行本は全33巻で構成されており,先日全巻読破したのでレビューしていこうかと思います.めちゃ面白いですよこのマンガ!!

 

【あらすじ】

 主人公の「高峰清麿」は中学2年生ながらマサチューセッツ工科大学の論文を軽く理解できるほどの天才,それゆえ学校のクラスに馴染めず不登校を繰り返す毎日を送っていました.ある朝,清麿の部屋の窓から「ガッシュ・ベル」と名乗る少年が裸で現れ(鷹につかまっていたり,魚のブリをもっていたりとツッコミどころは満載です)物語が始まります.

 

ガッシュは人ではなく魔界からやってきた魔物の子です.人間界で千年に一度開催される魔界の王を決める戦いに参加している王を目指す100人の魔物の子の一人です.厳密には初めガッシュは記憶喪失であるため自分がなにものかもわからない状態です.魔界の王を決める戦いのことやガッシュが魔物であることは別の魔物から聞いてわかったことです.

魔物なのでもちろん魔法的な技を使います.しかし,人間界では魔物は自由に術を使用することはできず,術の発動にはいくつか必要なものがあります.

術の発動に必要なものは二つで

.自分の本

.パートナー

です. 魔物は皆自分の本をもっています.この本には魔物が覚えている術の名前が書かれており,これを音読することで初めて魔物は術を発動できます.また,戦いの勝敗条件として相手の本を燃やすことが必要となります.基本的に本を燃やすことでしか戦いに勝つことはできず,本が燃えればその持ち主の魔物は魔界へ強制的に帰ることになります.(このとき,人間界で受けた傷は全て治ります.)

ここからが面白いところです.

この本は誰にでも読めるわけではありません!

本を読むことができるのは魔物一人に対してパートナーとなる人間ただ一人です.

魔物のパートナーはランダムで世界中の人間から選ばれ,その人以外では本を読むことも使用することもできません.(魔物自身でも本は使用できず,術の名前だけわかっていてもパートナー以外は唱えることができません.)つまり,魔物とパートナーの二人で戦い抜いていかなければならないのです.ガッシュでいえば清麿がパートナーですね.単純な戦闘力だけでなくパートナーとのコンビネーションが大事になってきます.

 

【王を決める戦い】

 é¢é£ç»å

王を決めるために戦うといってもガッシュは記憶喪失なので当然そんなこと知りません.キャラクターに関しては後で触れますが,ブラゴとシェリーに戦いのことを聞くまで全く知りませんでした.ガッシュの中で「王」を目指す一番のきっかけとなったのはコルルという魔物とのエピソードでしょう.

é¢é£ç»å

コルルは女性の魔物で魔界にいたころのガッシュを知っていました.当然人間界で出会ったときはガッシュを警戒視していましたが,ガッシュが記憶喪失だと知るとその警戒も解き公園で一緒に遊ぶ描写もあります.(このときのコルルが持っていた人形とガッシュのバルカンがあまりにも差がありすぎて面白いですよね.)

コルルはそもそも戦いに消極的であり,パートナーのしおりと仲良く生活できればそれで良いと考えていたように思えます.しかし,コルルの術を試しに唱えてしまったことから状況は一変します.

コルルの術はガッシュのように電撃を出すわけではなく,体が強靭になり心も凶暴化してしまうものでした.術の発動中は姿が変化するとともに精神も変化し,凶暴な別の人格があらわれます.結果としてガッシュは凶暴化したコルルを止め,本を燃やして戦いには勝利した形になりました.コルルは自分のせいで傷を負ったガッシュとしおりを見て,自分の本を燃やすように提案してきます.魔物は自分の本を自分で燃やすことはできません.ガッシュは拒みますが清麿が術を唱え半強制的に燃やします.(この時,清麿をふくめた4人全員が泣いており,読者は超せつなくなります.)

コルルは魔界へ帰る寸前にガッシュにある言葉を残していきます.この言葉がガッシュの心を揺さぶり,「やさしい王様」を深く志すようになります.

詳細はぜひコミックス2巻を読んでみてくださいね!

【魔物の成長】

ガッシュを始めとする魔物の子は最初から様々な術が使えるわけではありません.戦っていくうちに自分の中で何かが芽生えるとそれが文字という形で本に現れます.ガッシュを例にすると,はじめは「ザケル」の呪文しか覚えていませんでしたが,「ラシルド」,「ジケルド」と順に覚えていきます.本に現れる呪文はその名前以外に「第一の術 ザケル」というように呪文の順番も書かれています.

因みに,本に呪文が現れてもその術がどういった技かは一切知ることができません.使用してはじめて効果がわかります.

術そのものの威力も上がっていきます.本には1ページに一つ呪文が書かれていますが,初めは上の3行程度が呪文の名前として読むことができます.成長していけばそのページ全体で呪文が書かれていると認識できるようになり,術の威力が上がります.

当然ですが,術以外に魔物の精神的成長やパートナーとの絆が勝敗に大きく影響します.この理由を説明します.

 

【戦闘】

 戦闘において重要なことは術の力だけではありません.作戦や仲間,なによりパートナーとの絆が勝敗に大きく影響します.パートナーは術を無尽蔵に唱えられるわけではなく,エネルギーを消費する必要があります.このエネルギーは「心の力」と呼ばれ,パートナーの心理状況に依存する力です.基本的に心の力を使って呪文を唱えると本がその力に反応して光ります.強い術を使用するにはそれ相応の心の力が必要ですが,これは本の光り方からも判断することができます.このシステムは魔物どうしの戦闘をより複雑にしており,例えば最初から上級呪文で勝敗をつけることは非常に困難になります.術を使用しない状態での魔物の力や,パートナーの頭脳,そして二人のコンビネーションが重要になり,ときには仲間と共闘しなければ生き残っていくことはできません.大変ですね.

 

f:id:nametk5:20190615010505p:plain

↑何も考えずにいればこんなことになってしまう…

【本編】

本編の話の流れを簡単に触れていこうと思います.詳しくは書けないので自分の感想を交えていきます.

1. 邂逅編

 ガッシュと清麿が出会い,魔界の王を決める戦いに参加することを決めます.ガッシュはやさしい王様を目指すことを誓い,清麿もまた全力でその夢をおいかけます.

ガッシュの仲間になる個性的なキャラクター達も序盤から登場します.

ãã¬ãã·ã¥ã¨æ¸éº¿ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ガッシュと清麿 この物語の主人公です.やさしい王様も目指します.

 

ããã£ãªã¨å¤§æµ·æµãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ティオと恵み ガッシュと行動を共にします.防御主体の魔物です.

 

ãã­ã£ã³ãã§ã¡ã¨ãã©ã«ã´ã¬ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

キヤンチョメとフォルゴレ おもろいです.そして深いキャラです.

ããã©ã´ã¨ã·ã§ãªã¼ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ブラゴとシェリー ガッシュのライバルです.超強いです.

まあキャラに関しては別の記事でまた書くと思います.

2. 千年前の魔物編

 この戦いは千年に一度開催されるのでガッシュ達の前にも千年前に人間界で開催されました.この時優勝候補として名をあげていたのが「石のゴーレン」という魔物.この魔物は自身の術で相手を石板にしてしまうという強力な術を持っています.ゴーレンにより石板となった魔物達は魔界へ帰ることなく千年経った後でもいまだ石板のまま人間界に残っていました.この石板を利用したのが今回の敵ゾフィスです.

ãã¾ãã£ã¹ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ゾフィスは石板から魔物を解法するのに必要な「光」を研究し,石板から魔物を解法します.千年前の魔物の軍勢を作り他の魔物を一掃する作戦を立てていました.

これをガッシュ達が止めようとする話です.

【ファウード編】

ファウードと呼ばれるとんでもなく巨大な生物兵器との闘いです.筆者はこの話が作中で一番好きです.

この話では今までの話で登場した様々な魔物が駆け付けてガッシュと共に戦ってくれます.ガッシュの兄「ゼオン」も登場し,物語で語られていた伏線が回収されていきます.読み応え抜群!!

é¢é£ç»å

ゼオンデュフォー 作中最強タッグといっても過言じゃないかも.

 

【クリア編】

魔界で暮らす魔物,本が燃えて魔界へ帰った魔物,その全てが魂だけの状態となっていることが突如として本から伝えられます.王となった魔物の特権として好きな魔物だけ残し,他の魔物は全て消すことが可能となることが伝えられます.「クリア・ノート」はこの特権を使い魔界の全ての魔物を消し去ろうとしており,これを防ぐためにガッシュ達は最後の戦いに挑みます.

é¢é£ç»å

クリアノート 間違いなく最強の魔物です.悪役っぽくなくさわやかなのが余計不気味.

【おわりに】

金色のガッシュ… 奥が深すぎてどう考えても紹介しきれていない…

まだまだ話したいことはありますが,長くなりすぎてもよくないのでここらで終わっておきます.本当に面白いので是非読んでみてくださいね!!!

 

それではまた.